外壁塗装では好みの色や必要な性能などを考慮して塗料を選びます。
しかし、外壁塗装に使用されるのは、色や性能だけではありません。
もう1つ重要な要素に艶(つや)があるのです。
そこで今回は、外壁塗装の際の艶について見ていきます。
艶の基本知識や艶の有無によるメリットを紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
□外壁塗装における艶の基礎知識について
現代では、艶の有無を選ぶ際に、艶の定義を知っておきたいという方が多いかも知れませんが、実は外壁塗装においては「艶あり」「艶なし」の明確な基準と定義が存在していません。
しかし、艶の程度によっておおよそこういうものだという目安は存在します。
外壁の艶は、60度の角度からの光の反射率を基準としておおよそ判断されます。
この反射率を数値化したものがグロス値または光沢度と呼ばれており、グロス値によって艶の呼ばれ方や特徴が異なります。
1:グロス値5%以下
グロス値5%以下、つまりほとんど光を反射させない艶感を「艶消し」と呼びます。
艶がなく、マットな仕上がりが特徴です。
2:グロス値15%程度
グロス値15%程度であれば、「3分艶」と呼ばれ、艶消しの塗料よりも少し艶がある状態です。
3分艶の塗料で外壁を塗装した場合、天気の良い日に外壁を見ると少し艶が分かります。
3:グロス値35%程度
この程度のグロス値は、「5分艶」や「半艶」と呼ばれています。
この場合、外壁がテカテカしすぎることもなく、マットな仕上がりになることもないので、中間の艶感をお求めの方におすすめです。
4:グロス値60%程度
「7分艶」と呼ばれ、晴れの日にはかなりの艶を感じられますが、曇りの日にはあまり感じない程度です。
5:グロス値70%以上
最も艶があるこのグロス値になると、「艶あり」と呼ばれます。
晴れの日はもちろん、ある程度明るい曇りの日ならば艶を感じられるでしょう。
□艶ありと艶なしのそれぞれのメリットとは?
*艶ありのメリット
艶のある外壁のメリットは、耐久性にあります。
艶なしの塗料で塗装した外壁よりも、一般的に長い間塗装の効果を保てるでしょう。
また、艶ありの外壁の表面は滑りやすく汚れが付着しにくいというメリットもあります。
*艶なしのメリット
艶なしのメリットは,家が落ち着いた印象になり周囲から浮きにくくなることです。
また、高級感を醸し出すことも可能です。
□まとめ
外壁塗装の際には、艶ありと艶なし両方が選べますが、どちらにもそれぞれメリットがあります。
また、艶の度合いも選べるので、さまざまな選択肢から自分好みの艶感を選んでみてくださいね。
色や性能だけではなく、艶にもこだわっておしゃれな家を手に入れましょう。