瓦屋根の家は、昔の和風の家に多いようなイメージを持つ人が多いですが、最近でもモダンな家に瓦屋根を取り入れて和風モダンな家にする人もいます。
瓦屋根の家ならば、大切な家を守るために、屋根塗装の際にすることがあります。
それは、「縁切り」です。
縁起の悪そうな言葉ですが、決して人との縁を切るわけではありませんよ。
本記事では、縁切りとは何なのか、縁切りが必要な家と不必要な家について紹介するので、大切な家を守りたい方はぜひ参考にしてください。
□屋根塗装で必要な縁切りとは?
瓦を塗装する際にスレート瓦同士の隙間に塗料が入り込み、重ね目が塞がれた状態になります。
その隙間を空けるために、縁切りするのです。
しかし、縁切りすることで、スレート瓦の隙間を空ける目的がありますが、その必要性は分かりづらいものですよね。
縁切りの必要な理由は、簡潔に言うと、雨漏りを防ぐためです。
縁切りせずにスレート瓦同士に隙間がないと、本来そこの隙間から流れていた雨水が屋根の内部に侵入してしまうのです。
その結果、雨漏りにつながってしまいます。
□縁切りが必要な家と不必要な家について
縁切りは必要な家と不必要な家があります。
*縁切りが必要な家
縁切りが必要と言われる屋根は、スレート瓦が屋根材の家です。
スレート瓦は、「カラーベスト屋根材」や「コロニアル屋根材」とも呼ばれ、多くの家で使用されているのでご自身の屋根材を1度確認してみましょう。
*縁切りが不必要な家
縁切りを不必要な場合もあります。
1:新築後の初めての塗装
新築の家に始めて塗装する場合は、縁切りする必要はありません。
新築の場合、スレート瓦同士の隙間が十分に確保されているので、隙間が塗料で埋まってしまうことはあまりありません。
2:勾配が急な屋根
一般的に、屋根の勾配が5寸以上であれば、水が流れやすい設計であるため縁切りは不必要です。
3:吹き付け塗装
基本的に縁切りが必要な塗装はローラーで塗装された場合です。
なぜなら、ローラーで塗装した場合は、塗料が垂れやすいからです。
そのため、塗料が垂れにくい吹き付け塗装で屋根塗装した場合、縁切りは必要ないのです。
4:塗り替えが不用な屋根材
塗り替え、そもそも塗装が不必要な日本瓦のような屋根材の場合、縁切りは必要ありません。
□まとめ
家の耐久性を向上させる屋根塗装ですが、縁切りが必要な場合は縁切りの作業工程を怠ってはいけません。
縁切りを怠ると、屋根塗装したにもかかわらず、雨漏りの原因になってしまう可能性があるのです。
しっかり家を守るために、屋根を塗装する際は、ぜひ当社にご相談ください。