家の外観は、毎日のように目に入るため、自分好みの外観にしたい方も多いのではないでしょうか。
特に、モルタルの家づくりを考えている方は、仕上げの種類について知ることが必要です。
本記事では、モルタルの仕上げ種類、モルタル外壁のメリット・デメリットについてご紹介します。
□モルタル仕上げ種類とは?
1.リシン吹付
リシン吹付は、モルタル外壁の仕上げ方法の1つです。
砂を混ぜて吹き付けるため、表面がざらざらとしており、特有の落ち着いた雰囲気を醸し出します。
ただし、リシン自体が硬く、ひび割れがしやすい欠点があります。
また、凹凸が多く、汚れやカビ、コケがつきやすいため、定期的な塗装メンテナンスが推奨されます。
2.スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げは、石灰と水で作られた建築材料で、高級感と重厚感のある仕上がりを提供します。
スタッコには骨材を混ぜ、5ミリメートル~10ミリメートルの厚さで吹き付けることが一般的です。
また、ローラーで角をつぶす方法もあり、外壁の表面積を増やし通気効率と耐久性を向上できます。
ただし、リシンよりも厚いため、汚れが付きやすいというデメリットもあります。
3.吹き付けタイル
吹き付けタイルは、タイルガンと呼ばれる専用機材を使用して、3回塗りで仕上げる方法です。
骨材が含まれていないため、比較的柔らかくひび割れにくい特長があります。
耐久性を求める方におすすめですが、施工時に材料の飛散や騒音が発生することがある点に留意が必要です。
4.左官仕上げ
左官仕上げは、職人がコテで模様を付ける仕上げ方法で、おしゃれな雰囲気を追求する方に人気です。
さまざまな模様の種類があり、デザインに合わせて選択できます。
ただし、左官作業のため、職人によって仕上がりに差が生じることがあります。
□モルタル外壁のメリット・デメリットとは?
*メリット
モルタル外壁は職人が現場で手作業によって作成するため、デザインを自由に選択でき、独自の手作りの魅力が生まれ、まさに唯一無二の外壁となります。
さらに、モルタル外壁は表面を自分の好みにカスタマイズできるだけでなく、複雑な壁の形状にも比較的自由に施工できる利点があります。
*デメリット
モルタル外壁の最も顕著な欠点は、ひび割れが発生しやすいことです。
ひび割れの主な原因は紫外線の影響や水分の侵入などですが、それに加えて、地震や強風、建物の振動や歪みによる地盤の劣化も、深刻なひび割れを引き起こす可能性があります。
さらに、モルタル外壁は吸水性が高く、内部での水分の移動がしやすい素材です。
このため、雨水や湿気を吸収しやすく、この特性がひび割れやモルタルの強度劣化などにつながることがあります。
□まとめ
モルタルの仕上げ種類は、リシン吹付、スタッコ仕上げ、吹き付けタイル、左官仕上げがあります。
モルタル外壁は、独自の手作りの魅力が生まれるという魅力がありますが、ひび割れが発生しやすいという欠点もあります。
本記事が、モルタル仕上げの種類について理解を深める参考になれば幸いです。