外壁塗装することは、家の耐久性を向上させるだけではなく、防水性能も向上させます。
外壁塗装しない場合、水が外壁のひび割れから浸入して雨漏りの原因となる可能性があります。
そうなると、家にカビや害虫の発生につながってしまいます。
そのため、外壁塗装はしっかりと行いましょう。
今回は、通常の塗料よりも防水性能の高い塗料である防水塗料について紹介します。
防水塗料の種類や注意点についても紹介するので、家の塗装を考えている人はぜひ参考にしてください。
□防水塗料とは?
防水塗料とは、一般的な塗料よりも高い防水性能を持っている塗料、つまり、建物を水の浸入から守る性能が高い塗料です。
この防水塗料は、大きく分けて「壁用」と「床用」の2種類存在します。
1:壁用の防水塗料
防水塗料の中でも壁用の塗料を、「弾性塗料」と呼ぶことが多いです。
名前そのままに、塗料が乾燥した後、塗料が伸び縮みしやすく強い弾性を持っています。
この弾性が、一般的な塗料よりも高い耐水性を誇る理由です。
弾性を持っていることで、ひび割れが起こっても塗料が伸び縮みしてその隙間を埋めるのです。
2:床用の防水塗料
床用の防水塗料は「トップコート」と呼ばれ、主にベランダやバルコニー、屋上などの床面に使用されます。
そのため、着色の目的ではなく、防水の目的を主とした塗料です。
□防水塗料の注意点とは?
高い防水性能を誇る防水塗料ですが、万能ではありません。
使用の際の注意点が存在するので知っておきましょう。
1:サイディングボードの外壁への使用
サイディングボードに防水塗料は向いていません。
弾性塗料は熱によって柔らかくなってしまう性質を持っています。
そして、サイディングボードの外壁は他の外壁よりも熱を貯めやすい性質があり、弾性塗料を使用すると、塗料が柔らかくなって膨らんでしまう可能性があるのです。
そのため、サイディングボードの外壁への塗装の際は、防水塗料の使用を控えましょう。
2:モルタルのジョリパッド仕上げへの使用
モルタル外壁の中には、ジョリパッド仕上げという仕上げ方法があります。
このジョリパッド仕上げには、防水塗料は不向きです。
ジョリパッド仕上げをすると、外壁に細かな凹凸ができるために、その上から塗装するとその隙間に空気が入り込んでしまいます。
その隙間が後に塗膜の膨れにつながってしまうのです。
外壁の膨れは不具合の原因にもなりかねないので、モルタル外壁のジョリパッド仕上げに防水塗料の使用はおすすめできません。
□まとめ
防水塗料は高い防水性能を持っており、雨漏りの可能性を大きく減らしてくれます。
しかし、現在ある雨漏りを直してくれるわけではないので過信してはいけません。
今後の家の雨漏りを防ぐために、防水塗料を使うことをおすすめします。