外壁やその他の建築要素についての知識は少ないけれど、リフォームや家づくりで失敗したくないとお考えの方は多いでしょう。
この記事では、家の部材として欠かせない「見切り縁」についての基本的な知識を提供し、その多面的な用途と価値について解説します。
賢い選択をするための一助として、ぜひ最後までお読みください。
□見切り縁とは?その基本的な役割と種類
見切り縁は、壁の隅や素材が変わる部分に設置される細い部材です。
主に、壁の保護や隙間の埋め合わせなどの役割を果たします。
特に、素材が異なる部分が接する場合、見切り縁がその接点を美しく仕上げる役割を担っています。
見切り縁は見切り材の1つであり、壁に使われるものだけでなく、他にも様々な種類が存在します。
異なる素材の仕上げの取り合い部分を「見切り」と呼び、ここの入れる化粧部材全般が「見切り材」のため、幅が広いです。
例えば、見切り縁の1種である回り縁(廻り縁)は天井と壁が接する部分に設けられます。
回り縁は、和室で使われることが多い見切り縁です。
近年では、和室が減少し洋室が増えているため、回り縁を設けないケースも多くなっています。
しかし、それでも見切り縁の重要性は変わらず、特に素材が異なる場合にはその価値が高まっています。
□見切り縁の実用性とは?種類についてもご紹介!
では、見切り縁には具体的にどのような実用性があるのでしょうか。
見切り縁は、壁と床、天井との接点で特にその価値を発揮します。
異なる素材の接点は、仕上げの終わりや複数の仕上げが交差する部分であり、見切り縁がその美観と機能性を高めます。
具体的には、隙間を埋めることで損傷や汚れを防ぎ、デザイン性を整えるために欠かせません。
*壁と床の間に設置される見切り縁
壁に設置される見切り縁としては、回り縁以外にも壁見切り材があります。
回り縁や壁見切り材は、壁の保護やデザイン面を維持するために重要です。
*床と壁の間に設置される見切り縁
床と壁の間に設置される見切り縁としては、床見切り材や幅木が挙げられます。
床見切り材や幅木は、床の保護や美観を高めるために不可欠な要素です。
同様の役目を果たす部材として、雑巾ずりもあります。
*畳と壁の間に設置される見切り縁
畳と壁の間には、畳寄せとよばれる見切り縁が必要です。
畳寄せは、畳と壁の間に生じる隙間を埋めるために欠かせません。
□まとめ
今回は、「見切り縁」について基本的な知識と実用性に焦点を当ててご紹介しました。
見切り縁は、異なる素材の接点に設置される部材で、機能性やデザイン性を高めるためには欠かせないパーツです。
ぜひ、家づくりやリフォームの際には、重要な役割を果たす「見切り縁」について着目してみてくださいね。