家を大切にしたいと考えている方の中には、基礎部分にも注意を払っている方も多いのではないでしょうか。
基礎は建物を支える重要な部分です。
本記事では、基礎について、また基礎部分の外壁塗装をするメリットと注意点についてご紹介します。
□基礎について
建物の基礎は非常に重要で、建物を支え、地震や風などの外部からの力に耐える役割を果たします。
建物の重みや外部の力が基礎から地盤に伝わり、建物が安定します。
通常、現代の建築では鉄筋コンクリート構造の基礎が一般的です。
最初に鉄筋で基礎の骨組みを作り、それにコンクリートを流し込んで造ります。
基礎にはいくつかの種類があり、主要なものは独立基礎、布基礎、そしてベタ基礎の3つです。
1.独立基礎
独立基礎は柱の下にのみ設けられ、住宅ではあまり使用されませんが、ビルやマンションなどの非住宅建物でよく見られます。
2.布基礎
布基礎は柱の下だけでなく、柱間にも基礎を持っており、底板と立ち上がりが一体になっています。
3.ベタ基礎
ベタ基礎は建物が建つ範囲に床スラブを備え、床スラブに統合された立ち上がりを持つ構造です。
現代の住宅建設でよく使用され、荷重や地震、風に対して強固です。
どの基礎が最適かは、建物が建つ地盤の特性や建物の構造、建設コストなど多くの要因に依存します。
しかし、現代の住宅建設ではベタ基礎が主要な選択肢となっています。
□基礎部分の外壁塗装をするメリットと注意点とは?
*メリット
1.外観の美化
基礎塗装を施すことで、家の外観が美しくなります。
2.防水性向上と基礎の保護
基礎を塗装することで、防水性が向上し、基礎の劣化を防ぎます。
基礎の補修後に塗装すると、基礎の耐久性が向上します。
*注意点
1.基礎自体の劣化を完全には防げない
塗装は基礎の表面に対するものであり、基礎全体の劣化を完全に防げません。
2.内部の劣化が見えにくくなる
基礎を塗装すると、内部の劣化やひび割れなどが見えにくくなり、早期のトラブルに気づきにくくなる可能性があります。
3.基礎の通気性が悪くなる
基礎を塗装することで通気性が低下するため、湿気の問題が生じる可能性があります。
4.塗装が早期に劣化する可能性がある
基礎は地面に近い位置にあり、雨や湿気にさらされるため、塗装が早期に劣化しやすいことがあります。
また、地面の振動による剥離も考えられます。
□まとめ
建物の基礎は非常に重要で、建物を支え、地震や風などの外部からの力に耐える役割を果たします。
基礎部分の外壁を塗装すると、防水性向上と基礎の保護ができる一方、内部の劣化が見えにくくなるといったデメリットもあることに注意が必要です。
本記事が基礎部分の外壁塗装を考える参考になれば幸いです。