外壁塗装で用いられる塗料にはさまざまな種類があり、水性塗料はそのうちの1つです。
ただこの水性塗料、水に弱いと思われている方もいらっしゃいます。
名前に水性とあるので、そう思われるのも仕方ないでしょう。
しかし実際には、水性塗料は水に弱いわけではなく、むしろ多くのメリットがあるといえます。
そこで今回は、水性塗料の性質とメリットについてご紹介します。
□水性塗料は水に弱いって本当?
結論から申し上げると、水性塗料は水に弱くありません。
水性塗料には、乾燥によって水分が蒸発する性質があり、蒸発後に硬化するため雨水に濡れても劣化する心配はありません。
ただし、塗料を乾燥させている際においては別問題です。
塗装後、乾燥させている最中に雨が降ってしまうと、乾燥する前に塗料が垂れてしまい、見た目が悪くなってしまうことや、耐久性が落ちるといったデメリットが発生してしまいます。
水性塗料だけに限った話ではありませんが、外壁塗装の際は雨の日を避けるようにしましょう。
□水性塗料のメリットとは?
*耐久性が高い
一般的に、水性塗料は耐久性が低いとされていましたが、近年の水性塗料は耐久性が大幅にアップしています。
今では油性塗料と同じほどの耐久性を誇っているため、外壁塗装で用いるのに適しているといえるでしょう。
また、コストパフォーマンスにも優れており、その要因は水が原料となっていることにあります。
製造過程でのコストが抑えられているため、外壁塗装といった塗料が大量に必要な場面におすすめです。
安価であることだけがメリットなのではなく、耐久性も伴っていることが魅力な点であるのです。
*ニオイも最低限
他の種類の塗料と比べると、水性塗料はニオイが少ない傾向にあります。
外壁塗装では、シンナーのような独特なニオイが発生することがほとんどで、このニオイによって気分を悪くしたり近隣トラブルになったりすることがあります。
しかし水性塗料には、ニオイの原因となる「シンナー」や「トルエン」などの溶剤がほぼ使われていないため、ニオイについて心配しなくて良いのです。
*中毒のリスクが低い
稀に、塗料に含まれる成分が原因で中毒が起こってしまうことがあります。
主な症状として、目眩のような症状や、気持ち悪くなってしまうことが挙げられます。
この症状は、上記で挙げた溶剤が原因で起こるのですが、水性塗料にはこれらの溶剤は含まれていないため、中毒症状を起こす可能性はほとんどありません。
□まとめ
水性塗料は水に弱いイメージがありますが、実際にはそのようなことはなく、塗料の乾燥後には持ち前の耐久性を発揮してくれます。
また、外壁塗装に用いても安心できる耐久性であることに加え、コストパフォーマンスにも優れています。
さらに、健康被害のリスクもありませんので、安心して使用できるでしょう。
これから外壁塗装をお考えの方は、ぜひ水性塗料も検討してみてくださいね。